RTOとはRecovery Time Objectiveの略称で、目標復旧時間を意味する用語である。

このRTOは、災害や事故などが発生した場合、システムが停止した後、目標とするレベルにサービスが復旧するまでの時間を示す指標として使われる。企業が策定する事業継承計画(BCP)において、重要な指標の一つとされる。

どのレベルまで復旧するかは、システムが提供するサービスの内容や社会的インパクト、またシステムが抱えるデータの重要性などに応じて決められる。また、顧客の要件との兼ね合いや遅延した場合のペナルティも勘案する必要があり、そのためRTOを検討する際はRLO(目標復旧レベル)と並行して検討が進められる。

なお、内閣府により事業継続ガイドラインが定義されておりそこでは「影響度評価の結果や、取引先や行政との関係、社会的使命等を踏まえ、企業にとってその重要業務の停止が許されると考える目標時間」と定められている。

情報システムでも一般にこの方針に準拠する形でRTOが定められる。