【読み方】:ハンヨウキ
汎用機とは、企業の基幹業務を支える大型のコンピュータのことである。メインフレームとも呼ばれる。
汎用機の歴史は古く、1950年代に誕生して以降、主に大企業の基幹系情報システムのプラットフォームとして普及していた。高いセキュリティ強度を持ち、信頼性と安定性に優れたその堅牢なアーキテクチャは、金融業や航空関係、交通機関などのミッションクリティカルなシステム、また自治体や官公庁等の基幹業務システム等で広く使われてきた。
メインフレームのアーキテクチャは開発元のベンダー独自のものであり、ハードウェアとOS、アプリケーションが一体となって開発されている。
そのため、ベンダー依存の情報システムになってしまうというデメリットも指摘されてきた。
90年代後半からのUNIXやLinux等によるオープン系システムの台頭により、ダウンサイジングの一環でメインフレームからオープン系のものに置き換わる流れが起き、現在に至っている。